NHKドラマ「聖女」最終回『この愛の果て』では、”2人の人物の憎しみ”が交錯し、基子(広末涼子)と晴樹(永山絢人)に泉美(蓮佛美沙子)を翻弄します。
その2人の登場人物とは?
劇団EXCILE青柳翔ですが、その演技は・・・
基子に夫:千倉泰蔵(大谷亮介)を奪われた妻の文江(中田喜子)。
晴樹と基子、そして泉美にまでも憎悪を燃やす克樹(青柳翔)=劇団EXCILEです。
千倉の妻:文江は基子に夫を奪われ、アパートの火事で重症を負った夫を献身的に介護しますが、夫の気持ちは基子に向いたまま。
基子に対する憎しみを抱くのは仕方ないでしょう。
一方、晴樹の兄・克樹(青柳翔)はと言えば、東大を卒業しながらも就職に失敗し、ようやく自分を認めてくれた実業家の阿川(浜野謙太)が不審死を遂げ、それに基子が関わっていた事を知ります。
その基子は、高校生であった弟の晴樹の家庭教師、そして初体験の相手であり、基子の指導により、晴樹は成績を上げて東大受験に成功し、現役で司法試験まで合格して弁護士となってしまったのです。
克樹自身は、阿川の死をきっかけに引き籠っていました。
自分の思うようにならなかった現実への鬱々とした不満は憎しみへと形を変え、すべて、基子と晴樹、そして晴樹の恋人である泉美への向けられていったのです。
対する基子は、克樹に関係する阿川を含め、3人の男性の死に関わったとされ、マスコミにも世間からも非難の目が注がれているにも関わらず、10年を経過してもなお、純粋に晴樹に対する愛情が生き続けていました。
克樹は、そんな基子をそそのかし、晴樹との過去の関係を週刊誌の取材に応じさせ暴露することで、晴樹と泉美を傷つけようとしました。
人の気持ちをもて遊び、傷つけ、不幸を喜んでいます。
それに比べて基子は、懸命に生きようとした結果、罪を犯してしまったが、純粋な気持ちを取り戻しました。
一見すると、基子の”悪女”の部分と克樹の”悪意”が重なる様に思えますが、まったくの異質のものであることが理解できます。
しかし、生きる”不器用では共通するともいえます。
キャストの中で、演者としてのキャリアについては「劇団EXCILE」の青柳翔は当然他の俳優に及ばないが、どうしてなかなかの好演ではなかったでしょうか。
どちらかと言えば、”好青年”の役の方が素材を生かせるのでしょうが、こうした”心に闇を持つ”ような配役を演じるのは経験値としてとても大切だと思います。
そう、若手俳優のなかで、この”心に闇を持つ役”をさせたらピカイチの”窪田正孝”(秋ドラで「Nのために」出演)が居るが彼の様になるのも遠いことでは無いと思いました。
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2014-10-13 17:30
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